【10月25日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)は24日、グループA第3節が各地で行われ、10代のジェイドン・サンチョ(Jadon Sancho)が大会初ゴールを挙げるなどしたボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)が4-0でアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)に快勝し、決勝トーナメント進出をほぼ確実なものにした。

 アトレティコにとってこの結果は、ディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督が率いた7年間で、チャンピオンズリーグは最大点差のついた黒星となり、両チームが連勝スタートを飾った同組の順位表でドルトムントが首位に立った。

 ドルトムントの主将マルコ・ロイス(Marco Reus)は、レアル・マドリード(Real Madrid)からローン移籍中で、素晴らしいプレーを披露し2ゴールをお膳立てした10代のDFアクラフ・ハキミ(Achraf Hakimi)の名を挙げ、特別な称賛の言葉をかけた。

「アクラフはウイングで非常に重要だった。彼は素早く、タイミングを見計らってうまくペナルティーエリア内に入った」

 ジグナル・イドゥナ・パルク(Signal Iduna Park)で行われたこの一戦では、アクセル・ヴィツェル(Axel Witsel)のシュートが相手に当たりドルトムントが前半のうちにリードを奪うと、後半にはラファエル・ゲレイロ(Raphael Guerreiro)が2点を挙げ、18歳のサンチョが途中出場から追加点をマークした。

 一方、負傷者が続出しているASモナコ(AS Monaco)は敵地でクラブ・ブルージュ(Club Brugge)と1-1で引き分け、新指揮官のティエリ・アンリ(Thierry Henry)監督に初白星をもたらすことはできなかった。

 30分過ぎにムサ・シラ(Moussa Sylla)が先制点を挙げ、モナコは公式戦11試合未勝利の打ち止めに期待が高まったが、クラブ・ブルージュはウェスリー(Wesley Moraes)のゴールで勝ち点1を手に入れた。

 20日に行われたフランス・リーグ1で、ストラスブール(Strasbourg)との初陣敗れたアンリ監督は、「ストラスブール戦と比べると、ネガティブな部分はそれほど変わらなかった」と話し、「しかし結果は引き分けだ。勝利したわけではない」と続けた。

 これでモナコはチャンピオンズリーグでは、2016-17シーズンの準々決勝でドルトムントに2戦合計6-3と勝利してからは、11試合で勝利から見放されている。

 今月解任されたレオナルド・ジャルディム(Leonardo Jardim)前監督の後任に就いたアンリ監督は、負傷者が相次いだことで選手が消耗したにもかかわらず、若いチームが勇敢なパフォーマンスを見せたのを目にした。とはいえ、今回の引き分けで両チームはグループステージ敗退の危機にひんしている。

 アンリ監督は「アウェーで勝ち点を挙げるのは簡単ではないが、地に足を付けていくつもりだ」と述べ、「相手はわれわれよりも長い時間ボールを保持したが、チームはとても堅固だった」と続けた。(c)AFP