【10月24日 AFP】27日に行われるラグビーオーストラリア代表とのテストマッチを前に、ニュージーランド代表のボーデン・バレット(Beauden Barrett)が、巻き返しを見せる因縁のライバルへの警戒心を強めている。

 横浜で行われる試合は、両国の定期戦シリーズ「ブレディスローカップ(Bledisloe Cup)」の最終戦で、ここまで2連勝しているニュージーランドは、3戦全勝でシリーズを締めくくることを目指している。

 それでもバレットは、先日オーストラリアが挙げたアルゼンチン戦の逆転勝利を取り上げ、気を引き締めている。オーストラリアはその試合で、前半に24点差をつけられながら最後は45-34で勝利し、テストマッチ8戦6敗というそれまでのどん底状態を脱したことをうかがわせた。

 年間最優秀選手に2回輝き、オーストラリア戦で代表70キャップに到達するバレットは、「自分たちは常に自信に満ちあふれたオーストラリアと戦っている。今回もそうなることは間違いない」と話した。

「おそらく、このところ失って見えた自信を少し取り戻しているはずだ。ものすごい逆転勝利だったし、それは認めるが、あれを見てもさほど驚きはなかった」

「次もこちらが勝てるという保証はない」「勝利の秘訣(ひけつ)などない。ハードワークを続けるだけだ。われわれは基準を高く設定しているし、自分に責任を持たなくてはならない。これは真剣勝負だ」

 ニュージーランドは昨年、ブレディスローカップで2連勝した後、最終戦で敗れている。WTBのリコ・イオアネ(Rieko Ioane)は、その事実を今も忘れていない。

「似たような状況だ。昨年のことは僕らにとって大きな教訓になったが、あの試合は向こうの方が積極的だったし、勝利にふさわしかった」

 ニュージーランド代表は、オーストラリア戦の後、11月3日に2019年のラグビーW杯(Rugby World Cup 2019)開催国の日本と対戦。その後は欧州へ飛んでイングランド、アイルランド、イタリアと戦い、5試合のテストマッチシリーズを終える。(c)AFP/Alastair HIMMER