【10月24日 AFP】女子テニス、WTAファイナルズ(BNP Paribas WTA Finals Singapore 2018)に出場中のキャロライン・ウォズニアッキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)が、「オンコート・コーチング」の全面解禁を支持する姿勢を示し、コーチを務める父親のピョートル(Piotr Wozniacki)氏とのやり取りには計り知れない価値があると話した。

 この話題は、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)のコーチを務めるパトリック・ムラトグルー(Patrick Mouratoglou)氏が、コート上での指導を全面的に許可するよう求めたことで注目を集めている。

 現在の女子テニスでは、女子テニス協会(WTA)の主催大会ではオンコート・コーチングを受けられるが、四大大会(グランドスラム)では認められていない。しかしムラトグルー氏は、コーチングはどの大会でも常に行われていて、それを否定するのは「偽善」だと主張している。

 これについて、ウォズニアッキはオンコート・コーチングの全面許可を支持し、「基本的には、どのスポーツもコート内外で指示をもらうことが認められていると思うし、テニスではダメとされる理由が見当たらない」と話した。

 ウォズニアッキは、コート上でピョートル氏からもらうアドバイスに助けられていると言い、親がコーチを務めるパターンはうまくいかないことも多い中で、自分と父親は良好な関係を保っていると話した。

「私に必要だと父が感じた情報を取り込むことに努めている」「だから、こっちからはあまり話さない。吸収する方に集中している。その後、意見があればこちらからも言う」「使えそうだと思う話が聞ければ、それを使う。言っていることに納得できなければ、自分の思った通りにやる」

「父は幼いころから私を尊重してくれたし、私の意見を大事にしてくれた。私が自分の力でなんとかできるということも分かっていた。だからこそ、こういう強い絆が生まれたんだと思う」

 前の試合で敗れていたウォズニアッキは、この日のペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)戦の勝利で息を吹き返した。この後は準決勝進出を目指し、25日に好調エリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)との試合に臨む。(c)AFP