【10月21日 AFP】18-19スペイン1部リーグは20日、第9節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)が本拠地でレバンテ(Levante)に2-1でまさかの黒星を喫した。

 レアルはフレン・ロペテギ(Julen Lopetegui)監督にかかる重圧を和らげることができず、クラブの連続無得点時間記録を更新した。

 レアルは公式戦5試合未勝利となり、サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)でマルセロ(Marcelo Vieira Da Silva Junior)が反撃ののろしとなるゴールを挙げるまでに、チームの連続無得点時間は481分にまで伸びていた。これまでの最長記録は1985年に記録した464分で、優雅さと華麗さを誇るチームにとっては、ロペテギ監督にとってのこの試合結果と同様に、評判を落とす記録となった。

 同日の試合でFCバルセロナ(FC Barcelona)が勝利したため、両チームの勝ち点差が4に広がる中、来週末にはカンプ・ノウ(Camp Nou)で直接対決の「エル・クラシコ(El Clasico)」が行われる。

 今後について問われたロペテギ監督は、「それは私が考えている中でも最後のことだ。今は選手の気持ちを上げることだけに集中している」と答えた。

 バルセロナの選手たちがこの試合をみていたとすれば、試合開始わずか13分でラファエル・バラン(Raphael Varane)がレバンテに2点のリードを与えたのを見て舌なめずりをしたはずだ。ホセ・ルイス・モラレス(Jose Luis Morales)とPKを決めたロヘル・マルティ(Roger Marti)がその恩恵を受けた。

 試合終了の笛が鳴るとロペテギ監督はタッチライン上に立ち、腰に手をやり信じられないといった様子で前方を見ていた。

 ロペテギ監督はこの試合で、状態に問題があったのかギャレス・ベイル(Gareth Bale)とカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)をベンチに温存したが、両選手はともに後半から出場し違いを生み出したものの、この賭けは裏目に出た。

 同監督はここ数週間の運のなさを引き合いに出し、レアルは実際そうしたツキから見放されている。

 レアル選手が放ったシュートはクロスバーに二度、ポストに一度阻まれた。さらに一度目は相手にPKを与え、二度目は得点がオフサイドと判定されるなど、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)にも翻弄(ほんろう)された。

 ロペテギ監督は「最終的にサッカーは、取り上げられているものを返してくれると確信している」とコメントしている。

 一方、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)はビジャレアル(Villarreal CF)と1-1で引き分けて首位に立つ機会を逃したが、レアルを勝ち点で2上回っている。

 フィリペ・ルイス・カスミルスキ(Filipe Luis Kasmirski)のゴールで先制したアトレティコは、マリオ・ガスパール(Mario Gaspar)に同点弾を許した。その後アトレティコのGKヤン・オブラク(Jan Oblak)の一連の好セーブがなければ、ビジャレアルが勝ち点3を手にしていた可能性もあった。(c)AFP