【10月19日 AFP】サッカーチリ代表のMFアルトゥーロ・ビダル(Arturo Vidal)が、昨年ドイツ・ミュンヘン(Munich)のナイトクラブで起こした暴行事件で有罪判決を受け、罰金80万ユーロ(約1億円)の支払いを命じられた。

 3年間在籍したドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)を8月に退団し、現在はスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)でプレーしているビダルは、ミュンヘン地方裁判所から日給1万ユーロ(約129万円)の計算で80日分に相当する罰金を言い渡された。

 チリが1-0で勝利した16日のメキシコ戦に出場していたため、ビダルはドイツ南部バイエルン(Bavaria)州の裁判所で判決を聞くことはなかった。弁護士は、同選手の出廷は「仕事上の都合で阻まれた」と説明した。

 ビダルは昨年9月、兄弟と共にミュンヘンのナイトクラブで別の男性を襲撃し、報道ではその様子が監視カメラにとらえられていたと伝えられた。ビダルの兄弟は、日給150ユーロ(約1万9000円)の計算で120日分に相当する1万8000ユーロ(約232万円)の罰金を言い渡された。

 中盤に多くのスター選手を抱えるバルセロナに加入して以降、ビダルはプレー時間が限られており、リーグ戦では先発した2試合を含めて計8試合の出場にとどまっている。(c)AFP