【10月19日 AFP】アフガニスタン南部カンダハル(Kandahar)州で18日、同国駐留米軍のスコット・ミラー(Scott Miller)司令官と地元治安当局高官らを狙った銃撃があり、州警察長官を含む少なくとも3人が死亡した。ミラー司令官にけがはなかった。同国の旧支配勢力タリバン(Taliban)が犯行声明を出した。

 事件を受け、アフガン政府は情勢不安が続く南部の安定化に向けた取り組みを迫られている。また、タリバンに対し和平交渉と20日実施の下院選挙への参加を促す米国の取り組みに支障が出る恐れも浮上している。

 銃撃は、カンダハル市内にある厳重に警備された政府施設内で発生し、高官らが開いていた治安対策会議が標的となった。アフガニスタンと北大西洋条約機構(NATO)の当局者らによると、州知事の護衛1人が発砲し、対タリバン作戦を主導してきたアブドル・ラザック(Abdul Raziq)州警察長官と州情報機関の長官、アフガン人記者の計3人が死亡、米国人2人と州知事を含む13人が負傷した。

 アフガン軍参謀長は記者団に対し「州知事の護衛による攻撃は会議の終了直後、人々が建物から去ろうとしているときに発生した」と語った。タリバンはツイッター(Twitter)への投稿で、銃撃の標的はミラー司令官とラザック長官だったと主張した。(c)AFP/Mamoon Durrani