【10月25日 CNS】中国人学生が海外留学し勉強する主な目的は、「就職活動の競争力を高める」「視野を広げる」──。留学エージェント啓徳教育(EIC EDUCATION)、非営利団体グラデュエイト マネージメント アドミッション カウンシル(GMAC)が共同で発表した「中国学生研究生留学白書」で明らかにされている。

 中国教育部のデータによると、2017年に海外留学した中国人留学生の数は60万8400人、前年比11.74%の増加で、留学帰国者の数も前年比11.19%増で48万900人に増えている。

「白書」によると、海外留学を選択した学生の主な目的は「就活戦線の競争力を高める(65.2%)」「新しいことを体験し、視野を広める(56.18%)」が多くを占め、このほか「国内より教育条件が良い(45.8%)」「語学力アップ(40.25%)」「自身の知識を増やす(30.41%)」など。留学期間中に学生の66.2%が「就活関連の競争力が高まった」と回答している。

 留学先の選び方としては「教育の品質(83.13%)」が一番の選択肢で、そのほか「留学先の人気ランキングを参考(70.16%)」「授業の質(66.46%)」などが挙げられた。「留学先の人気ランキング」は、中国学生が大学を選択する上で重要な参考データになっているようだ。

 啓徳教育の過去3年の顧客データによると、学生に人気の高い専攻はビジネス関連の学科で、「金融(29.2%)」「管理(26%)」「会計(16.4%)」がトップ3だった。(c)CNS/JCM/AFPBB News