【10月18日 AFP】18MLBは17日、プレーオフのア・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)が行われ、ボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)が昨年覇者のヒューストン・アストロズ(Houston Astros)とのシーソーゲームを8-6で制し、ワールドシリーズ進出へ王手をかけた。

 アストロズのホセ・アルトゥーベ(Jose Altuve)が放った本塁打性の打球をファンが妨害し、物議を醸す場面もあった試合に勝利したレッドソックスは、シリーズの戦績を3勝1敗とし、アストロズを後がない状況に追い込んでいる。

 ヒューストンで行われた試合は初回、先行のレッドソックスがいきなり2点を奪い、先に主導権を奪うことに成功した。対するアストロズはその裏、リック・ポーセロ(Rick Porcello)からアルトゥーベが本塁打性の当たりを放ったが、レッドソックスのムーキー・ベッツ(Mookie Betts)右翼手がフェンス際でジャンプした際、スタンドのファンが手を伸ばしてプレーを妨害したと審判団は判定。ビデオ検証の末に、アルトゥーベはアウトとなった。

 アストロズのA.J.ヒンチ(A.J.Hinch)監督は、本塁打なら同点に追いつくはずだったアルトゥーベの打球に関する判定について、疑わしいものだったと感じたとしながらも、それが敗戦につながったわけではないと主張している。

「そういうふうに(敗戦につながったと)考えるのは簡単だが、まだ試合は序盤だった」「きょうの試合では本当にいろいろなことがあったが、それについて話すつもりはない。同点に追いついていたらよかったが、それは問題ではない」

 一方のベッツは判定は正確だったと考えており、仮にファンの妨害がなければ捕球に成功していたと述べている。「彼は正しかった。間違いなく自分のグローブの中に入ると思った」

 その後はリードするチームが何度も入れ替わる展開となり、レッドソックスは4-5で迎えた6回、2死で打席に入ったジャッキー・ブラッドリー(Jackie Bradley)が、ジョシュ・ジェームズ(Josh James)の初球を右翼席に運ぶ2試合連続の2点本塁打をたたき込み、6-5と逆転に成功した。

 7回と8回にも追加点を挙げたレッドソックスは、8回裏に1点を返されながらも、そこからリードを許すことはなかった。アストロズは最終回に満塁のチャンスをつくってレッドソックスを脅かしたが、最後はアンドリュー・ベニンテンディ(Andrew Benintendi)のダイビングキャッチで試合に終止符が打たれた。

 第5戦は18日にヒューストンで行われ、望みをつなぎたいアストロズはエースのジャスティン・バーランダー(Justin Verlander)が登板する予定。今シリーズを制したチームは、ワールドシリーズでロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)とミルウォーキー・ブルワーズ(Milwaukee Brewers)の勝者と対戦する。

 同日に行われたナ・リーグ優勝決定シリーズでは、昨季のワールドシリーズで最終第7戦までもつれた末にアストロズに苦杯をなめたドジャースが、ホームでブルワーズに5-2で勝利。2年連続のワールドシリーズ出場へあと1勝に近づいている。(c)AFP/Rebecca BRYAN