け危険な状態だった。また、遭難者にとって最もつらいことは、心理的な圧力がとても大きいということだ」と説明する。

 警察は当初、徒歩による捜索で1キロ範囲内の距離を捜したが、男性の走行経路が不確定だったこともありドローンによる捜索活動を開始。その1時間後、男性を発見した。ドローンが撮影した動画の中で、男性はドローンに気付いたあと、身に着けていたジャケットを脱ぎ、ドローンに向けジャケットを振り回し救護を求める様子が映し出されていた。

 男性を発見した時、ドローンはすでに長時間飛行していたため、バッテリーが無くなりかけていた。ドローンに通話機能もなく、男性に状況を伝えるすべが無かったことから、ドローンを「下降、上昇」させる操作を繰り返し、男性にこの位置で待機するように指示を出した。警察官によると、「幸いにも男性は、我々の意図を理解していた。男性の待機位置を目標地点としてGPSを設定し、ドローンを一時帰還させバッテリーを交換した」という。その後、待機地点まで戻ってきたドローンは、男性を手引きするような形で砂漠行路まで道案内し、最終的に友人と合流することができた。

 チャルチャン県では以前にも、観光客が砂漠で失踪する事件が起きており、命を落とした遭難者もいる。今回のケースは、現地の警察がドローンで遭難者を救出した初めての事例になった。しかし警察では、「だからと言って、観光客はそう容易に砂漠の中に入ってはならない。今回の遭難者は運よくドローンの飛行範囲であったことと、天気にも助けられた。もし、ドローンの捜索範囲外で、砂嵐の天候であれば、捜索は間違いなく困難なものになっていただろう」と注意喚起している。(c)東方新報/AFPBB News