【10月16日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は15日、ハリケーン「マイケル(Michael)」で被災した米南部フロリダ州やジョージア州を視察した。かねて気候変動に懐疑的だったトランプ氏は「何か」が起きているとしながらも、そうした変化はこれが初めてではないと述べた。

「人為的にせよ、そうでないにせよ、何かがそこにあり、行ったり来たりしている」。先週マイケルに見舞われたジョージア州を視察した際、トランプ氏はこう述べ、「われわれが天候で被害を受けてきたことに疑いの余地はない」とも認めた。

 ただし、広範囲にわたって甚大な被害をもたらした猛烈なハリケーンは過去に何度もあったとも指摘。「50年前のはひどかった。1890年代のも壊滅的だ」と述べ、現在のハリケーンの2~3倍も強力で、最大風速はおよそ90メートルもあったなどと語った。

 人間の活動が生み出す温室効果ガスが急速な地球温暖化を招き、かつてない規模の異常気象を誘発しているというのは科学者の間でほぼ一致した認識になっているが、トランプ氏は以前こうした説に否定的な見解を示していた。(c)AFP