【10月15日 AFP】男子テニスのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)が14日、上海マスターズ(2018 Shanghai Rolex Masters)で膝を骨折したことを明かし、残りのシーズンを欠場する見通しとなっている。

 今年は全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)で準優勝を果たすなど、世界ランキング4位につけているデルポトロだが、ボルナ・チョリッチ(Borna Coric、クロアチア)と対戦した11日の上海マスターズ3回戦で足を踏み外し、ぎこちなく転倒した際に右膝を負傷。試合も棄権した。

 医師から右膝蓋骨(しつがいこつ)の骨折と診断され、現在はギプスで固定しているという30歳のデルポトロは「非常に厳しい瞬間だ。とてもつらい」「力を奪い取られる大きな打撃だ。回復のことはなかなか考えられない。こんなことが起きるなんて予想していなかった」と語った。

 すでにデルポトロは、2013年以来となるATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2018)への切符を手にし、上位8選手が出場する同大会でシーズンを終える予定となっていた。シーズン最終戦のワールドツアー・ファイナルズは、来月11日から英ロンドンで始まる。

 デルポトロは当時20歳だった2009年に全米オープンを制し、自身唯一の四大大会(グランドスラム)のタイトルを獲得して以降、これまで手首に計4度の手術を受けるなど、度重なるけがに悩まされてきた。

 2015年末には一時ランキングも581位まで後退し、グランドスラムも10大会にわたり出場を断念した後は、精神的にも落ち込んで現役引退の瀬戸際に立たされていた。

 しかし、今年に入ると本格的な復活を果たし、3月のBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2018)ではロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を破って栄冠に輝くなど、8月には自己最高の世界3位に到達していた。(c)AFP