【10月14日 AFP】男子テニスのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)が、物議を醸している国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup)の今後について、大会の新スポンサーでもあるサッカー界のスター、ジェラール・ピケ(Gerard Pique)氏と話し合いを持つ予定であることが分かった。

 デビスカップの改革については、ピケ氏の投資グループ「コスモス(Kosmos)」の提案によって、シーズン末に18か国が一堂に会し、1週間で優勝を争う形式になることが国際テニス連盟(ITF)にも承認されている。2019年、2020年大会はスペインのマドリードで11月に開催される予定だが、ジョコビッチやロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)といった有力選手は、長いシーズンの終わりに開催されることを理由に出場辞退を示唆している。

 一方でジョコビッチは、2019年のデビスカップ閉幕から間もない2020年初めに始まるATPワールドチームカップ(ATP World Team Cup)については、以前から支持を表明している。

 この点について、ATP選手評議会(ATP Player Council)の主要メンバーであるジョコビッチは、アレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)を下した上海マスターズ(2018 Shanghai Rolex Masters)の準決勝後、次のように話した。

「二つの大会の高いレベルでの共存は難しい。特に、今回は二つが非常に似通っている。少なくとも僕としては、二つのビッグイベントを開催する余裕はないと考えている。最初の1年、2年、3年はあるかもしれないが、遅かれ早かれ一つにするべきだ」

 スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)で現役としてプレーするピケ氏だが、現在クラブサッカーは代表戦による中断期間中で、すでにスペイン代表から引退しているため、上海マスターズの会場を訪れている。(c)AFP