【10月13日 AFP】ナイジェリア北東部ボルノ(Borno)州の州都マイドゥグリ(Maiduguri)で12日、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」を掃討するナイジェリア軍を支援する民兵組織「一般市民合同タスクフォース(CJTF)」から、833人の未成年者が正式に離脱する式典が行われた。

 国連(UN)の年次報告書によれば、この若者たちは同組織で情報収集、夜間パトロール、群衆整理、検問所での作業などを手伝っていた。ボコ・ハラムによる暴力の最前線に立ってきたCJTFは昨年、今後は未成年者を治安活動に参加させないと約束していた。

 国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)ナイジェリア事務所のパネラ・アイアンサイド(Pernille Ironside)所長代理は、CJTFが18歳未満の未成年を活動に参加させないことに同意したことについて、「子どもたちを勧誘し、活動に参加させることをやめたという点では重要な節目だ。しかし、まだ多くの子どもたちが他の武装組織でも戦闘や支援活動に協力させられている」と指摘した。

 ボコ・ハラムは厳格なイスラム法による統治を目指して2009年に武力闘争を開始。これまでに2万7000人以上が命を落とし、200万人近くが住む場所を失った。戦闘で親を失った子どもたちは数千人に上り、学校は閉鎖、破壊され、マイドゥグリを中心に路上生活をしている子どもも多い。(c)AFP