【10月13日 AFP】UEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2018-19)は12日、各地で試合が行われ、リーグAのグループ4ではイングランドが敵地リエカ(Rijeka)でクロアチアと0-0で引き分け、W杯ロシア大会(2018 World Cup)で喫した敗北のリベンジに失敗した。

 無観客試合となったこの一戦でイングランドは、マーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)が二度の決定機を迎えるもドミニク・リバコビッチ(Dominik Livakovic)が守るゴールを陥れることができず、エリック・ダイアー(Eric Dier)とハリー・ケイン(Harry Kane)のシュートは枠に嫌われた。

 同組のスペインが先月両国から勝利を挙げていることから、来年の夏に予定されている準決勝進出を目指す両チームにとって、この試合での勝ち点1の獲得はほとんど意味を持たないものになった。

 2015年6月に欧州選手権(UEFA Euro 2016)の予選でイタリアと対戦した際、スタジアムのピッチ上にかぎ十字のマークが刻まれたことを受け、クロアチアは欧州サッカー連盟(UEFA)から2試合の無観客処分を言い渡されたが、その制裁をこの一戦で終えた。

 イングランドの少数のファンは、8000人を収容するさびれたスタジアムを見下ろす丘に座り込み、選手たちを激励しようとしていた。

 しかし、観客席のムードの欠如はピッチ上にも反映され、クロアチアがイングランドを2-1で下したW杯の時のようなレベルの高いパフォーマンスを両チームがみせることは当然ながらできなかった。

 イングランドを率いるギャレス・サウスゲイト(Gareth Southgate)監督は今回、A代表でのプレー経験のない6人を含め実績が浅い選手を数多く招集した。

 先発メンバーの中に初出場となる選手はいなかったが、レスター・シティ(Leicester City)に所属するベン・チルウェル(Ben Chilwell)はこれが初先発となった。

 93日前、モスクワで行われたW杯ではマリオ・マンジュキッチ(Mario Mandzukic)が決勝ゴールを挙げイングランドの望みを断ったが、同選手は大会後に代表から引退しており、クロアチアの前線には中心となる選手が不足していた。(c)AFP/Kieran CANNING