【10月11日 AFP】先日現役引退を発表したサッカー元イングランド代表DFのジョン・テリー(John Terry)氏が10日、イングランド・チャンピオンシップリーグ(2部)に所属するアストン・ビラ(Aston Villa)のアシスタントコーチに就任し、指導者としてのキャリアをスタートさせた。同氏は、クラブの新指揮官に就任したディーン・スミス(Dean Smith)監督の右腕となる。

 また、先週にスティーブ・ブルース(Steve Bruce)前監督を解任したアストン・ビラは、新たなスポーティング・ディレクター(SD)としてヘスス・ガルシア・ピタルツ(Jesus Garcia Pitarch)氏も迎え入れている。

 現役生活の大半をイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)で過ごした37歳のテリー氏は昨シーズン、アストン・ビラで主将を務めていた。イングランド代表として78試合に出場した同氏は先日、ロシア・プレミアリーグのスパルタク・モスクワ(Spartak Moscow)に移籍する可能性があったが、家族のことを考慮して実現しなかった。

 スミス監督は、同じく2部のブレントフォード(Brentford FC)から引き抜かれる形でアストン・ビラの指揮官に就任。アストン・ビラは同リーグの中位をさまよっているが、ブレントフォードは昇格プレーオフ進出圏より1つ下の順位につけている。

 アストン・ビラのクリスティアン・パースロウ(Christian Purslow)最高経営責任者(CEO)は、「これら3人の指名は、アストン・ビラの新時代や新たな方向性の始まりを示すものだ。長期に及ぶ調査の末、彼らを招へいすることができ満足している」と述べた。

「ディーンは明快な指導者哲学で成功を収めているだけでなく、アストン・ビラというクラブのこともしっかりと理解しており、チャンピオンシップリーグにも精通している」

「ジョンはイングランドのサッカー界でもっともタイトルに恵まれた選手の一人であり、クラブと密接な関係にある。また、ディーンのそばで仕事をし、キャリアにおける次のステップに進む準備ができている」

 アストン・ビラは元フランス代表のティエリ・アンリ(Thierry Henry)氏を新指揮官に迎え入れるのではないかと報じられていたが、同氏はフランス・リーグ1のASモナコ(AS Monaco)のレオナルド・ジャルディム(Leonardo Jardim)監督が解任された場合の後任候補になっている。(c)AFP