【10月11日 AFP】11日の東京株式市場は、10日の米国市場での株価急落を受けて一時3%以上値下がりし、上海や香港などその他のアジア市場でも値を下げた。米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は米株式市場の大幅安を受け、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ政策を「FRBは狂ってしまった」と述べ批判した。

 10日の米国株式市場は今年2月以来の下げ幅となる830ポイント近く下落。これを受け、11日の日経平均株価(Nikkei 225)は米国の利上げと米中貿易戦争に対する懸念から取引開始直後に2%近く下落し、下げ幅はその後3%以上に広がった。

 トランプ大統領は10日、米中間選挙に向けた選挙集会で「FRBは過ちを犯していると思う。引き締めすぎだ。FRBは狂ってしまったのではないか」と報道陣に語った。

 トランプ大統領はFRBによる段階的な利上げを繰り返し批判しているが、「FRBがしていることには全く同意できない」と述べ、改めて自身の立場を強調した。

 トランプ氏は、自身の挑戦的な貿易戦略を含む経済政策の成功の証は米国市場の株高であると繰り返し主張しているが、今回の急落については「われわれが長い間待っていた調整」と述べ、重要視しない立場を示した。(c)AFP/Richard CARTER