【10月11日 AFP】金融情報サービス大手ブルームバーグ(Bloomberg)の創業者で富豪のマイケル・ブルームバーグ(Michael Bloomberg)前ニューヨーク市長(76)は10日、民主党に党員登録を行ったと発表した。かつては共和党員で、その後は無所属として活動してきたブルームバーグ氏は、2020年米大統領選に立候補する可能性を排除していない。

「米国史における要所要所で、2大政党の一方が、わが国の憲法を脅かす者たちに対する防壁として機能してきた」とブルームバーグ氏は写真共有サイトのインスタグラム(Instagram)に投稿した。

 さらに、こうした危険な兆候については2年前の民主党大会で自ら警告したと述べた上で「きょう、再び民主党員として登録した。米国に今、切実に求められているチェック・アンド・バランス(権力分立による抑制と均衡のシステム)を民主党がもたらすことが、われわれには必要だからだ」と説明。「私は人生の大半を通じて民主党員だった」とも付け加えた。

 ブルームバーグ氏は2002~13年にニューヨーク市長を務めた。当初の立候補は共和党からだったが、任期中に離党し無所属になった。もし大統領選に出馬するなら民主党からだと既に言明している。ホワイトハウス(White House)入りを目指すかどうかは、11月6日の中間選挙が終わった後に決めると述べている。

 過去の選挙では、民主・共和両党の候補者に献金してきたブルームバーグ氏だが、ドナルド・トランプ(Donald Trump)政権の今後を左右する今回の中間選挙では、民主党の候補者にのみ8000万ドル(約90億円)を出資する考えを明かしている。(c)AFP