【10月10日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は9日、2016年のリオデジャネイロ五輪に出場した難民選手団が、2020年東京五輪にも参加すると発表した。アルゼンチン・ブエノスアイレスで開催中の第133次IOC総会で、選手団結成が可決された。

 各国の五輪委員会との連携を取っているペレ・ミロ(Pere Milo)副最高責任者によると、IOCは「難民キャンプに身を寄せていたり、難民状態になっている51選手を把握」しているという。この51人の中には、リオ五輪に出場した10人も含まれている。

 リオ大会の陸上男子800メートルで予選落ちに終わった南スーダンのイエチ・プル・ビエル(Yiech Pur Biel)は、数合わせのためだけの出場にならないことに期待を寄せている。

「2016年は戦うだけだったが、もっと期待できる。戦うだけではなく、決勝に進んだり金メダルを獲りにいくということもあるかもしれない。トップ選手との競争は大きなチャレンジ。でも、2020年の東京では何か結果を出せることを願っている」

 難民選手団が初出場を飾ったリオ大会では、シリアが逃れた水泳選手2人、コンゴの柔道家2人、エチオピアのマラソン選手、南スーダンの中距離選手4人と400メートル走の選手1人が出場した。(c)AFP