【10月9日 AFP】米ニューヨーク州で大型リムジンが駐車場に突っ込み20人が死亡した事故で、同州のアンドルー・クオモ(Andrew Cuomo)知事は8日、リムジンが検査に合格していなかったほか、運転手が適切な運転免許を持っていなかったことを明らかにした。

 スポーツタイプ多目的車(SUV)を引き延ばした形をしたリムジンは6日、ニューヨーク州北部スコハリー(Schoharie)で暴走して駐車場に突入。止まっていた車と激突し、リムジンに乗っていた18人全員と歩行者2人の計20人が死亡した。米国内で起きた交通事故としては過去10年近くで最多の死者を出した。

 クオモ知事によると、事故を起こしたリムジンは先月、州の検査で不合格となっており、路上で運転してはならない状態だった。また、運転手はこのリムジンを運転するのに適切な運転免許を持っていなかった。

 クオモ知事は、連邦政府と州警察による調査・捜査が続いており、事故原因はまだ分かっていないと説明。ただ、リムジンの運営会社に対しては、調査・捜査が終わるまで業務停止命令が出されていると明らかにした。

 米メディアの報道によると、リムジンの乗客には姉妹4人、新婚を含む若いカップルが含まれており、全員が誕生日パーティーの参加者だったという。(c)AFP