【10月8日 AFP】サウジアラビアの著名コラムニストがトルコ・イスタンブールにあるサウジ総領事館を訪ねた後、消息不明となっている問題で、トルコ政府はサウジアラビア大使を呼び出し、同領事館での捜査の許可を求めた。トルコのテレビ局が8日、報じた。

 民放NTVによると、ジャマル・カショギ(Jamal Khashoggi)氏(59)の失踪をめぐり、トルコ外務省がサウジ大使を呼び出した。同大使の呼び出しは今月3日以来2度目。

 トルコの外交筋は、首都アンカラにある同国外務省へサウジ大使が7日に「招かれた」ことを認め、同大使と外務副大臣が会談。「大使に対し、捜査の間は十全な協力があるものと考えていると伝えた」という。

 米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)に寄稿してきたカショギ氏は、トルコ人婚約者との結婚に必要な書類を受け取りに総領事館を訪問。トルコ警察は同氏が建物から出ていないとした一方、サウジアラビア政府は、退館したと主張している。

 トルコ政府筋はカショギ氏が総領事館内で殺害されたとみている。(c)AFP