【10月7日 AFP】五輪で通算6個の金メダルを獲得している競泳男子のライアン・ロクテ(Ryan Lochte、米国)が、アルコール依存症の治療を求めていると、顧問弁護士が米メディアに明かした。

 弁護士が芸能情報サイトのTMZに語ったところでは、ロクテは治療の道を模索中で、自身5回目の五輪となる2020年の東京五輪出場も諦めていないという。弁護士は、「ライアンも分かっているとおり、今はこの病気を克服することが必須だ。この先愚かな選択をしないためにも、良き夫や良き父親になるためにも、そして5回目の五輪となる東京で、プールの覇権を取り戻すという目標のためにもね」と話している。

 五輪で計12個のメダルを獲得しているロクテは、現在34歳。前週4日、カリフォルニア州のホテルの自室に無理やり入ろうとして警察沙汰になり、さらにそれから24時間も経たないうちに、訪れたフロリダ州で車の衝突事故を起こしたことを受け、治療を決断した。事故について、警察は「不注意運転」とだけ発表し、酒を飲んでいたかは明らかにしていない。

 2016年のリオデジャネイロ五輪でも、ロクテは酒が原因で大問題を引き起こしている。そのときは、他に3人の選手とともに酒に酔って暴れたにもかかわらず、強盗に遭ったといううそをつき、そのことをブラジル警察に見破られた。この件では、米国水泳連盟(USA Swimming)から10か月の出場停止処分を受けている。

 さらにその後には、治療目的以外での静脈注射を行って14か月の出場停止を言い渡された。禁止薬物を摂取した兆候はなく、本人は妻と子供が体調を崩したため予防注射を打っただけだと主張したが、違反を犯した5月24日にさかのぼって処分を科すことが7月に発表され、現在はこの処分を消化している途上にある。(c)AFP