【10月5日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2018-19)は4日、第2節が各地で行われ、グループLのチェルシー(Chelsea)がホームでハンガリー王者のMOLビディ(MOL Vidi FC)に1-0で勝利し、決勝点を挙げたアルバロ・モラタ(Alvaro Morata)は目に涙を浮かべた。

 8月18日から無得点が続いていたモラタは前半に絶好の得点機を外していたが、70分にきれのあるシュートでチームに先制点をもたらし前半のミスを帳消しにした。

 同組のもう1試合ではPAOK FCがBATEボリソフ(BATE Borisov)に4-1で勝利した。この結果、連勝を飾ったチェルシーが同組の首位に立ち、BATEボリソフとPAOKが勝ち点で並んだ。

 グループEでは、アーセナル(Arsenal)がアゼルバイジャンのバクーでカラバフFK(Qarabag FK)と対戦し、3-0で勝利した。

 アーセナルは4分、ナチョ・モンレアル(Nacho Monreal Eraso)のヘディングをソクラティス・パパスタソプーロス(Sokratis Papastathopoulos)が押し込んで先制すると、ユース出身のエミール・スミス・ロウ(Emile Smith Rowe)と新加入のマッテオ・グエンドウジ(Matteo Guendouzi)がそれぞれクラブ加入後初ゴールを決め、公式戦での連勝を8に伸ばした。

 アーセナルに所属するMFヘンリク・ムヒタリアン(Henrikh Mkhitaryan)は、出身地であるアルメニアとアゼルバイジャンが外交上の緊張状態にあるため今回の遠征に参加していなかった。

 他会場では、スポルティング・リスボン(Sporting Lisbon)が終盤の2ゴールでウクライナのボルスクラ・ポルタバ(Vorskla Poltava)を2-1で下しており、この結果アーセナルとスポルティングが勝ち点で並んだものの、得失点差で上回ったアーセナルが同組で首位になっている。

 ラピッド・ウィーン(Rapid Vienna)と対戦したスティーブン・ジェラード(Steven Gerrard)監督が率いるグラスゴー・レンジャーズ(Glasgow Rangers)は、ヴェトン・ベリシャ(Veton Berisha)にゴールを許し先制されるも、アルフレド・モレロス(Alfredo Morelos)の2得点とジェームス・タヴェルニエ(James Tavernier)のPKで3-1で勝利した。

 ジェラード監督は英BTスポーツ(BT Sport)に対し、「選手たちのパフォーマンスに感動した」とコメントし、以下のように続けた。

「チームのレベルはヨーロッパリーグでプレーするに十分に値した。次のホームゲーム2試合で今回のようなパフォーマンスをみせられれば、このグループを突破することができるだろう。これまでで最高の内容だった」

 ビジャレアル(Villarreal CF)はアウェーでスパルタク・モスクワ(Spartak Moscow)と対戦し、後半アディショナルタイム6分にサンティ・カソルラ(Santi Cazorla)がPKで2年ぶりとなるゴールを決め、試合は3-3で終了した。

 スペイン代表として77試合に出場した現在33歳のカソルラは、アーセナルに所属していた2016年10月に行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)でアキレスけんに重症を負った。カソルラは手術を8度行った後、足の切断もありえた深刻なけんの感染症にかかっていたが、治療の末に復帰を果たすと、マラガ(Malaga CF)への移籍以来7年ぶりにビジャレアルに復帰していた。

 昨シーズンの準優勝チームであるオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)は、アポロン・リマソル(Apollon Limassol)から2点を奪うもこのリードを守りきれず、アウェーでの試合を2-2で終えた。また、5度の優勝経験を持つセビージャFC(Sevilla FC)は、88分にトルニケ・オクリアシュヴィリ(Tornike Okriashvili)にゴールを許し、敵地でFCクラスノダール(FC Krasnodar)に1-2で敗れた。フランクフルト(Eintracht Frankfurt)は9人になったラツィオ(SS Lazio)に4-1で勝利している。(c)AFP/Martyn WOOD