【10月8日 AFP】テニス、中国オープン(China Open 2018)は7日、男子シングルス決勝が行われ、大会第1シードのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)は4-6、4-6のストレートでニコラス・バシラシビリ(Nikoloz Basilashvili、ジョージア)に敗れ、優勝を逃した。デルポトロは試合後、体調を崩していたことを明かした。

 この数日、風邪かインフルエンザのような症状が出ていたというデルポトロは、コンディションはベストには程遠かったが、本人は苦しい状況の中で最善を尽くしたと話した。

「決勝にできるだけ良い状態で臨めるように手を尽くしたが、100パーセントに戻すには時間が足りなかった」、「見ての通り、きょうのプレーは決勝までの試合と比べると良くなかった。ここ3日間は問題を抱えていて、それが少しテニスに影響した」

 それでも今季のデルポトロは、9月の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)で決勝に進出するなど、けがに泣かされてきたキャリアの中でも特に充実したシーズンを送っている。今後はすでに開幕している上海マスターズ(2018 Shanghai Rolex Masters)に向けて体調を整える。

 デルポトロは「これまで出せていた勢いのあるプレーがきょうはできなかった」と話しつつ、世界ランキング34位のバシラシビリが「信じられないプレーをした」とたたえた。

 26歳のバシラシビリは、ツアー初優勝を果たした7月のドイツテニス選手権(German Open Tennis Championships 2018)以来となるキャリア2勝目。「対戦してみて、相手の体調が思わしくないのは自分にもはっきり分かった。それでもすごく追い込まれた。苦戦を強いられたし、ポイントを取るのに苦労させられた」とコメントした。(c)AFP/Peter STEBBINGS