【10月3日 AFP】(更新)中国の有名女優ファン・ビンビン(Fan Bingbing)さん(36)が3日、ソーシャルメディアを数か月ぶりに更新し、脱税についてファンや中国共産党に謝罪した。

 これに先立ち国営新華社(Xinhua)通信は同日、ファンさんが追徴課税や滞納金、罰金計8億8300万元(約140億円)の支払いを命じられたと報じていた。

 ファンさんは映画出演料に関する脱税疑惑が浮上して以降、消息不明となっていたが、この報道後、中国版ツイッター(Twitter)の微博(ウェイボー、Weibo)で自身の不正を認め、ファンの許しを請いつつ「社会、私のことを心配してくれた友人たち、国民の皆さん、国の税務当局」に謝罪の意を示した。また「共産党と国家の優れた政策なしでは、また一般の皆さんの愛情深い心遣いがなければ、ファン・ビンビンはいなかったでしょう」とコメントした。

 モデルやプロデューサーとしても活動するなど中国で著名な存在として知られるファンさんは、2014年には大ヒット映画『X-MEN:フューチャー&パスト(X-Men: Days of Future Past)』に出演し、米ハリウッド(Hollywood)でも成功を収めた。

 しかし映画出演料をめぐり脱税していたとの疑惑が浮上した今年5月以降、ファンさんのソーシャルメディアの更新は途絶えていた。ファンさんの関連先は脱税疑惑について「名誉毀損(きそん)」だと反論していた。

 ファンさんが映画や広告から突如姿を消したことを受け、映画やテレビ業界で過剰とみなすものを政府が取り締まっている中で、ファンさんも当局に拘束されたとの臆測も広がっていた。

 新華社は、税務当局がファンさんおよびファンさんが管理する会社が巨額の税金を納めていないと断定し、ファンさんは罰金も含め、合計8億8300万元を支払う義務があると報じた。ただし、期限内に支払えば刑事訴追は免れるという。(c)AFP