【10月3日 AFP】今年7月にフランスで服役中だったレドワヌ・ファイド(Redoine Faid)受刑者(46)がヘリコプターで脱獄し逃走していた事件で、捜査関係筋は3日、ファイド受刑者が同国北部で逮捕されたと明らかにした。

 関係筋によると、ファイド受刑者は仏北部クレイユ(Creil)で実の兄弟を含むほかの男3人と一緒にいるところを発見され、取り押さえられた。

 ファイド受刑者は女性警察官1人が死亡した2010年の武装強盗未遂事件を首謀した罪で、今年4月に禁錮25年が言い渡されていた。

 しかし今年7月1日、航空学校の生徒を装ったファイド受刑者の共謀者2人がヘリコプターの飛行教官を銃で脅してヘリを運航させ、刑務所の構内に侵入。2人は発煙弾を放ち、電動工具を使ってドアと破壊するなどしてファイド受刑者の元まで行き、その後3人はヘリに乗り込んで逃亡した。

 ファイド受刑者が脱獄した直後には大規模な捜索が行われ、クレイユのあるオワーズ(Oise)県でファイド受刑者の率いる犯罪集団のものとみられる銃やコンクリートを切断する工具などを隠した場所が見つかっていた。(c)AFP