【10月3日 AFP】フランス・リーグ1で下位に沈むナント(FC Nantes)は2日、批判を受けていた前監督のミゲル・カルドーソ(Miguel Cardoso)氏を解任し、かつて同チームでプレーした日本代表前監督のヴァイッド・ハリルホジッチ(Vahid Halilhodzic)氏を後任に招へいしたと発表した。

 この夏からナントを率いていたカルドーソ氏は、ここまで8試合を終えた同リーグで勝ち点6しか挙げられておらず、夏の移籍市場で補強した選手を効果的に起用できなかったことを理由にヴァルダマー・キタ(Waldemar Kita)会長から非難されていた。

 ナントは現在、同リーグで下から2番目の順位につけており、首位のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)とは18ポイント離されている。

 ボスニア・ヘルツェゴビナ出身でフランス国籍を持つ66歳のハリルホジッチ氏は、ナントが黄金期を築いていた1980年代に同チームでFWとしてプレーした。

 指導者になってからはリール(Lille OSC)やレンヌ(Stade Rennes FC)を率いたほか、PSGではフランス杯(French Cup)で優勝を果たし、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の出場権を獲得するも1年足らずで解任され、2005年以降はフランスでの指揮から遠ざかっていた。

 その後はトルコやクロアチア、サウジアラビアのクラブやコートジボワール代表の指揮官を歴任。アルジェリア代表ではチームをW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の決勝トーナメントに導き、日本代表を率いた際にはW杯ロシア大会(2018 World Cup)の出場権を獲得した後に解任された。(c)AFP