【10月2日 AFP】米太平洋艦隊(US Pacific Fleet)は1日、南シナ海(South China Sea)の南沙諸島(スプラトリー諸島、Spratly Islands)周辺で前日に「航行の自由」作戦を実施した米駆逐艦に、中国の駆逐艦が異常に接近していたことを明らかにした。中国艦は約41メートルの距離まで近づき、ディケーターは衝突を避けるために進行方向の変更を余儀なくされたという。

 米太平洋艦隊の報道官によると、異常接近されたのは米海軍の誘導ミサイル駆逐艦ディケーター(USS Decatur)。9月30日、「航行の自由」作戦の一環で、南沙諸島のガベン(Gaven)礁とジョンソン(Johnson)礁の12カイリ(約22キロ)以内を通過した。

 その際、ジョンソン礁付近で、中国の旅洋(Luyang)型駆逐艦が「安全でなく、職業規範にもとる」動きをして近づいてきた。中国艦は「一段と攻撃的な行動を続け、ディケーターに周辺海域から離れるよう警告してきた」という。(c)AFP