【10月1日 AFP】韓国と北朝鮮は1日、首脳会談で軍事緊張の緩和策の一環として合意されていた、共同警備区域(JSA)での地雷の撤去作業を開始した。

 今回の撤去作業については、韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長が先月行った南北首脳会談で合意されていた。

 韓国国防省によると、20日間にわたる地雷の撤去作業が始まったという。同省報道官は、南北の両側で作業に着手したとしているが、北朝鮮側からの確認はない。

 共同警備区域は、東西に約250キロにわたって伸びる非武装地帯(DMZ)で唯一両国軍が対峙(たいじ)する板門店(Panmunjom)を取り囲む形で設定されている。

 1950~53年の朝鮮戦争(Korean War)以後、双方の進攻を防ぐため、軍事境界線の両側には80万を超える地雷が埋設されたとみられている。(c)AFP