【9月30日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は29日、米国が同盟国のサウジアラビアや日本、韓国の軍事費を「補助」していることに苦言を呈した。ウェストバージニア州で行われた地元の共和党候補の応援演説で述べた。

 貿易面で「アメリカ・ファースト」政策を積極的に推し進めるトランプ氏は「サウジアラビアや日本、韓国のように富める国々の軍隊に対して、なぜわれわれが補助金を出しているのか?」と訴え、「彼らの方がわれわれに金を出す。問題はこれまで誰も問わなかったことだ」と付け加えた。

 サウジアラビアと日本は米国製武器類の主要輸入国。米軍は、イエメンの反政府武装勢力との戦闘を続けるサウジ主導の連合軍を情報面や空中給油などで支援している。日本と韓国にも米兵士数万人が駐留している。

 トランプ氏は、米国は韓国の軍事費の「約60%」を負担していると主張。昨年には、米国が韓国国内に配備している最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の費用10億ドル(約1140億円)は韓国が負担すべきと述べていた。(c)AFP