【9月29日 AFP】女子テニス、武漢オープン(Wuhan Open 2018)は28日、シングルス準決勝が行われ、中国期待の新星である王薔(Qiang Wang、ワン・チャン)はエストニアのアネット・コンタベイト(Anett Kontaveit)に2-6、1-2とされたところで、けがのため無念の途中棄権となった。

 同大会で中国勢初の4強入りを果たす歴史的快挙を達成した王は、今大会では世界ランク7位で大会第8シードのカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)を撃破するなど快進撃を続けていた。

 中国勢では世界ランクトップの34位につける王は、最初の2ゲームを制して地元ファンを歓喜させたものの、コンタベイトがそこから6ゲームを連取して第1セットをものにした。

 このセット終了時に用心深い動きを見せていた王は、観客がポイントごとに声援を送る中で涙をこらえていた。そして、第2セットはわずか3ゲームしかプレーできず、これ以上試合を続行できないとして審判に合図を送った。

 王は「どうにか持ちこたえたかった。ゲームごとに奇跡を願っていた」「だけど、体がその奇跡を与えてくれなかった」とこぼした。

 王の敗退により、22歳のコンタベイトは2018年シーズン初の決勝進出を決め、ツアー通算2勝目を目指すことになった。もう一つの準決勝では、アリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka、ベラルーシ)が力強いストロークで第16シードのアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)を7-6(7-2)、6-4をねじ伏せ、決勝に駒を進めた。(c)AFP