【10月1日 AFP】米国選抜と欧州選抜による男子ゴルフの対抗戦、第42回ライダーカップ(The 42nd Ryder Cup)で、4戦全敗に終わったタイガー・ウッズ(Tiger Woods)が30日、自身の存在が欧州選抜にトロフィーを明け渡す「要因になった」と落胆気味に認めた。

 ライダーカップのシングルスでは過去に1回しか負けたことのなかったウッズだが、この日はジョン・ラーム(Jon Rahm、スペイン)に2アンド1で敗れると、チームもそのまま相手に押し切られた。ウッズはこれで、ライダーカップでは通算13勝21敗3分と負け越しが大きく増えている。

 ウッズは「残念だ。僕が0勝4敗だったことで、欧州チームに4ポイントがいってしまった」と認め、「自分が敗戦の要因になった。あまり愉快なことじゃない」とコメントした。

「悔しいのは、みんな良い状態で大会を迎えられたと思っていたのに、自分が最近と同じレベルのプレーができなかったことだ。序盤で後れを取り、そのまま取り戻せない試合ばかりだった」

 今季、けがからの見事な復活を果たしたウッズは、最終戦となるザ・ツアー選手権(THE TOUR Championship 2018)で2013年以来の米ツアー優勝を飾り、意気揚々とライダーカップに臨んだ。

 しかし大会が始まると何もかもがまったくうまくいかず、パトリック・リード(Patrick Reed)と組んだフォアボールでは2敗、ブライソン・デシャンボー(Bryson DeChambeau)とのフォアサムでは1敗を喫した。対戦相手はすべてフランチェスコ・モリナリ(Francesco Molinari、イタリア)/トミー・フリートウッド(Tommy Fleetwood、イングランド)組だった。

 腰椎を固定する手術を受け、2016年と2017年はほとんど大会に出場していなかったウッズは、苦しんだ原因に疲労を挙げた。

「この9週間で7大会に出場した。全英オープン(The 147th Open Championship)を皮切りに、どれも大きな大会だった。自分にとっては、短い期間にたくさんゴルフをした形になった」

「そのおかげで、来年に向けてどんなトレーニングをすればいいかがはっきりしてきたと思うし、次はフルシーズンの参戦にもきっと耐えられるだろう。何しろ今年はどれだけやれるのか、そもそもプレーできるのかさえ、まったくの手探りだったんだ」

 今大会の米国選抜は、ウッズをはじめメジャー覇者9人を擁する陣容で、1993年大会以来となる欧州開催のライダーカップ優勝に大きな期待を抱いていたが、初日をフォアボール3連勝で滑り出した後は良いところがなかった。

 ウッズは「こういった形でライダーカップが終わるのは個人的にもつらい。チームメートがポイントを挙げる助けになれなかった」と話し、「チームとしてここへ来て、勝つ可能性も負ける可能性もあったが、残念ながら今回はわれわれの負けだった」と続けた。(c)AFP/Jed Court