【9月28日 AFP】太平洋の島しょ国ミクロネシア連邦のチューク(Chuuk)環礁で28日朝、島の空港に着陸しようとした旅客機が滑走路をオーバーランし、海に不時着水した。機体は海に沈み始め、乗客らは泳いで脱出する羽目になったが、すぐさま地元の人々が小舟で駆け付け、乗客35人と乗員11人を救出した。

 ニューギニア航空(Air Niugini)のボーイング(Boeing)737-800型機は、ウェノ(Weno)島のチューク国際空港に着陸しようとして失敗し、礁湖に突っ込んだ。ミクロネシア連邦の首都があるポンペイ(Pohnpei)島から、同空港を経由してパプアニューギニアの首都ポートモレスビーに向かう予定だった。

 報道によると、奇跡的に乗客乗員に重傷者はない。ニューギニア航空も短い声明で「乗客乗員が安全に避難したことを確認した」と発表した。事故原因については詳しく説明していないが、当時は「悪天候で、大雨のため視界が悪かった」との報告を受けているという。同社はパプアニューギニアの国営航空会社。

 パシフィック・デイリー・ニュース(Pacific Daily News)は空港当局のジミー・エミリオ(Jimmy Emilio)氏の話として、全員無事で深刻なけが人はいなかったが、念のため病院で検査を受けたと伝えた。

 乗客の一人で、ポンペイ島を拠点とする新聞社カセレーリエ・プレス(Kaselehlie Press)編集者のビル・ジェインズ(Bill Jaynes)氏は、機内に水が流れ込んでくるまで事故に気付かなかったと証言している。

 額に切り傷を負ったジェインズ氏は、地元ラジオ局に「シュールだった」「ハードランディングだったなと思っていたら、機体に穴が開いて水が入ってくるのが見えた。これはおかしいぞと思った」などと語り、地元の人々の対応を高く評価した。

 別の乗客によると、事故機の空港へのアプローチは「ずいぶん低かった」という。ウェノ島の空港の滑走路は1831メートルで、比較的短い。

 チューク環礁は、第2次世界大戦(World War II)中に旧日本軍が拠点とし、礁湖の底に沈んだ船や航空機の残骸が観光客向けのスキューバダイビングの目玉となっている。(c)AFP