【9月28日 AFP】2019年ラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)を控えて日本代表の指揮に専念することになったジェイミー・ジョセフ(Jamie Joseph)ヘッドコーチ(HC)の後任として、元ニュージーランド代表のトニー・ブラウン(Tony Brown)氏が、スーパーラグビー(Super Rugby)のサンウルブズ(Sunwolves)を率いることになった。

 オタゴ・ハイランダーズ(Otago Highlanders)の元指揮官で、サンウルブズではジョセフHCのアシスタントコーチを務めてきたブラウン氏は、低迷する同チームをスーパーラグビーのトップチームに導くことを望んでいると述べた。

 サンウルブズは参戦3年目の昨シーズン、レッズ(Queensland Reds、オーストラリア)に63-28で大勝したのを含めて合計3勝を記録するなど、ジョセフHCの下で成長したことを示したが、成績は最下位に沈んだ。

 ブラウン氏は「2018年に築いた土台の上にしっかりと努力を積み重ねていくことが、2019年の最重要課題」とすると、「厳しい戦いの中でサンウルブズをより良いチームへ成長させていく」とつけ加えた。

 現役時代にはオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表)のフライハーフとして合計18試合に出場したブラウン氏は、2016年のマーク・ハメット(Mark Hammett)氏、2017年のフィロ・ティアティア(Filo Tiatia)氏、そして昨年のジョセフHCに続いて、サンウルブズでは4人目のニュージーランド人指揮官となる。

 43歳のブラウン氏はまた、2017年シーズンにジョセフHCの後任としてハイランダーズの指揮官に就任し、2015年シーズン覇者の同チームをプレーオフ準々決勝に導いた。さらに、2018年にはジョセフHCが腰の手術でニュージーランドに帰国している間、シーズン最後の3試合でサンウルブズの指揮を執っていた。

 日本代表は今夏のテストマッチでジョージアに28-0で完勝し、イタリアとの2連戦でも1勝1敗で引き分けるなどの好成績を収めており、ジョセフHCは来年のW杯で決勝トーナメントに進出できる可能性に自信を示している。「日本でのW杯を控えた来年は、代表の準備に専念するという決断をした。来年は素晴らしい年になると信じている」 (c)AFP