【9月27日 AFP】国際通貨基金(IMF)は26日、アルゼンチン財政再建のための融資枠を500億ドル(約5兆6400億円)から14%拡大し、571億ドル(約6兆4400億円)とすることで同国と合意した。

 国連総会(UN General Assembly)出席のため米ニューヨークを訪れているアルゼンチンのニコラス・ドゥホブネ(Nicolas Dujovne)財務相は、IMFのクリスティーヌ・ラガルド(Christine Lagarde)専務理事と共同会見を行い、今回の合意によって「わが国はこの数か月間の険しい道から抜け出せる」と述べた。一方のラガルド氏は、追加融資の目的はアルゼンチンが「直面している難題との取り組み」に協力し、「社会で最も弱い立場にある人々」を支援することにあると説明した。

 IMFは当初、今年6月にアルゼンチンに対する500億ドルの融資枠を承認し、そのうち150億ドル(約1兆7000億円)の融資を行っていた。

 しかし先月になって同国のマウリシオ・マクリ(Mauricio Macri)大統領が残り350億ドル(約4兆円)について融資の前倒しを要請したため、11月までに30億ドル(約3400億円)が融資される。残りの融資期間は今後3年となっている。(c)AFP/Alina DIESTE, with Alexandre PEYRILLE in Buenos Aires