【9月26日 AFP】米航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所(Jet Propulsion Laboratory)がこのほど、NASAの火星探査機マーズ・リコネサンス・オービター(Mars Reconnaissance OrbiterMRO)に搭載の高解像度カメラ「HiRISE」が20日に捉えた火星の画像を公開した。四角い線の中央に見える白い点は、NASAの火星探査車「オポチュニティー(Opportunity)」だ。

 NASAの25日の発表によると、MROが撮影したのは、6月に発生した激しい砂嵐によってオポチュニティーが休眠しているエリアだという。画像からは、忍耐の谷(Perseverance Valley)を覆っていた砂嵐が、ほぼ収まっているのが分かる。この砂嵐は非常に規模が大きく、火星全体を数か月にわたり包み込んだ。

 太陽電池で動くオポチュニティーは、砂嵐が発生し太陽が遮られたため「休止」モードに入り、6月10日以来、通信が途絶えている。今回100日ぶりにその位置が特定されたが、まだ通信が確立できない状態が続いている。(c)AFP