【9月20日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は19日、ホワイトハウス(White House)で記者らに対し、米国と北朝鮮の関係は「戦争へと」近づいていた自身の大統領就任前から「とてつもない進歩」を遂げていると述べた。

 トランプ氏は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長からの最近の書簡は前向きな方向性が確認できると指摘。この方向性は、北朝鮮が核・ミサイル実験の停止や、2032年夏季五輪の共同開催に向けた韓国との協力を約束したことに表れているとした。

 トランプ氏は「北朝鮮に関し、われわれはとてつもない進歩を遂げている。大統領就任前、われわれは北朝鮮との戦争に向かっているかのようだった。今は多くの進歩がある」と語った。

 米朝間では1950~53年の朝鮮戦争(Korean War)が正式に終結しておらず、今年6月にシンガポールで行われた史上初の米朝首脳会談には、数十年に及ぶ両国間のこう着状態を打開する目的があった。

 だが、トランプ氏に対しては、具体的な見返りがほとんどないまま金氏を信用し、北朝鮮に手玉に取られているとの批判も出ている。(c)AFP