【9月13日 AFP】中国は13日、米国から貿易協議再開の打診を受けてこれを受け入れ、両国が詳細の調整に入ったことを明らかにした。世界の二大経済大国による全面的な貿易戦争突入が、瀬戸際で回避される可能性が出てきた。

 米中はここ数か月、報復合戦を繰り広げてきたが、12日になって、スティーブン・ムニューシン(Steven Mnuchin)米財務長官が中国政府高官に対し、通商問題に関する協議を持ちかけたとの情報が浮上。

 翌13日、中国商務省の高峰(Gao Feng)報道官は定例会見で、「貿易摩擦の激化はどちらの利益にもならない」との見解を示した上で、中国政府は「確かに米側から要請を受け、これを歓迎する姿勢だ」と明かした。「具体的な詳細をめぐり、双方が話し合いを続けている」としている。

 貿易協議の再開が期待される一方で、両国の合意には依然程遠いと警告する専門家もいる。米通商代表部(USTR)は中国への圧力をかけ続けたい方針で、トランプ政権はこの問題で足並みがそろっておらず、また中国側も、これまでの立場を転換させるまでの用意は整っていないとみられる。(c)AFP/Ryan MCMORROW