【9月12日 AFP】欧州委員会(European Commission)のジャンクロード・ユンケル(Jean-Claude Juncker)委員長は12日、欧州連合(EU)の移民規制を強化するため、2020年までに欧州国境沿岸警備隊(EBCG)を1万人増員する方針を示した。

 トルコとリビアの協力を得て、EU域内に流入する移民の数は2015年をピークに激減したが、EUはさらに移民の流入を削減するよう大きな政治的圧力を受けている。

 ユンケル委員長は欧州議会(European Parliament)で施政方針演説を行い、「欧州委員会はきょう、EU域外と接するわれわれの国境をいっそう保護するため、2020年までに1万人を増員して欧州国境沿岸警備隊を強化することを提案する」と述べた。

 現在はEU全体で計1300人が加盟各国の国境警備を支援しているが、今回掲げられた目標が達成されれば大規模な増員となる。(c)AFP