【9月11日 AFP】(更新)インド南部テランガナ(Telangana)州で11日、巡礼者らを乗せたバスが谷に転落し、50人が死亡した。当局が発表した。インドでは毎年15万人超が道路上の事故で亡くなっているが、今回の事故ではここ数年で最悪規模の被害が出たとみられる。

 事故を起こしたバスは、起伏の多い同州で80人を乗せ、ヒンズー教の著名な寺から戻る途中、道路から外れて谷に落ちた。

 現場では、一列に並べられた遺体のそばにガラスの破片や履物、荷物類が散乱。大破したバスに取り残されていた生存者らは地元住民が救出し、手当てを受けられるよう谷の上まで搬送した。

 地元当局者はAFPの取材に対し、「死者の半数超は女性だ。子どもも少なくとも3人いた」と述べた。

 AFPの取材に応じた別の当局幹部は、「遺体を収容し、検視のため病院へ搬送している」と語った。

 ニュース専門局NDTVは、運転手がスピードを上げて制御を失ったという目撃者らの話を伝えている。また英字紙ヒンズー(The Hindu)は、バスが急カーブを猛スピードで進んでいたと報じた。

 同国では、劣悪な道路状況、車両の整備不良、無謀運転を主因とする事故が後を絶たない。(c)AF