【9月11日 AFP】民兵同士の戦闘が激化しているリビアの首都トリポリで10日、リビア国営石油会社(National Oil Company)の本社が自爆犯らによって襲撃され、同社などによると従業員2人が死亡、10人が負傷した。治安当局はイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の犯行とみている。

 石油はリビアの基幹産業で、国庫収入の95%を担っている。2011年のムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)政権崩壊以来、混乱が続く中、これまでもたびたび標的にされてきた。

 石油会社の従業員の話では、覆面の男らが警備員と銃撃を交わし、続いて本社建物を襲撃した。「同僚たちと一緒に窓から跳び出すと、爆発音が聞こえた」という。

 国連(UN)や国際社会に認められているリビア統一政府(国民合意政府、GNA)は「テロリスト」による襲撃だと非難した。

 トリポリの治安当局幹部はISの仕業と断じたが、これまでのところISは犯行を主張していない。(c)AFP