【9月10日 AFP】中国の電子商取引大手アリババ(Alibaba、阿里巴巴)集団は10日、共同創業者の馬雲(ジャック・マー、Jack Ma)会長が2019年9月10日に退任すると発表した。馬氏をめぐっては退任の意向が報じられていたが、張勇(ダニエル・チャン、Daniel Zhang)最高経営責任者(CEO)への会長職引き継ぎに向けた「円滑な移行」を確実にするため、向こう1年間会長職にとどまるとしている。

 馬氏はこの日、54歳の誕生日を迎えた。声明の中では、アリババの取締役には2020年の株主総会までとどまることも表明した。

 退任後の計画については具体的なことは明らかにしていないものの、「教育に戻る」との意向を示している。

 馬氏は1999年にアリババを起業する前、英語教師を務めており、最近はお気に入りの事業として教育イニシアチブを打ち出していた。

「私自身に関していえば、追求したい夢がまだたくさんある。私のことを知っている人は、私が怠惰に過ごすのを好まないことも知っているはずだ」と馬氏は退任後の新たな活動に意欲を示している。(c)AFP