【9月10日 AFP】全米テニス協会(USTA)は9日、8日に行われた全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)の女子シングルス決勝で、試合中に激高したセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)に対し、罰金1万7000ドル(約188万円)を科した。

 罰金の対象となった行為は、大坂なおみ(Naomi Osaka)に敗れた決勝中のコーチング、ラケットの破壊、そしてカルロス・ラモス(Carlos Ramos)主審を「盗人」と非難した暴言の三つ。

 セレーナは、自身のボックスに座っていたコーチのパトリック・ムラトグルー(Patrick Mouratoglou)氏からコーチングを受けたことで4000ドル(約44万円)、自身のサービスで迎えた第2セット第5ゲームの後にラケットを破壊した行為で3000ドル(約33万円)、さらにラモス主審に対する暴言で1万ドル(約110万円)の罰金が科された。

 この試合では、コーチングによる規則違反を取られたセレーナが激怒。ラケットをたたきつけた2度目のコードバイオレーションで1ポイント失点のペナルティーを受けると、ラモス主審に対して吐いた暴言で3度目のバイオレーションを科された。

 最後のコードバイオレーションではセレーナが1ゲームを失い、白星が目前となった大坂が6-2、6-4で勝利して日本人初の四大大会(グランドスラム)優勝を達成。一方、セレーナのコーチを務めるムラトグルー氏は試合後、自身は手を動かしたときにコーチングしていたと認めている。(c)AFP