【9月9日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)の女子シングルスを制し、日本人初となる四大大会(グランドスラム)シングルスのタイトルを獲得した大坂なおみ(Naomi Osaka)が、主審を「うそつきで盗人」と呼ぶなど試合中に激高したセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)について、どんな状況だったか自分には分からないと話している。

 セレーナに6-2、6-4で勝利した20歳は「何が起こっているかは分からなかった。とにかく集中することを意識していた。自分にとって初めてのグランドスラム決勝だったし、雰囲気にのまれたくなかった」と話した。

 セレーナは第2セットの序盤にコーチングの違反を取られると、さらにラケットを壊して1ポイント、主審への暴言で1ゲームのペナルティーを受けた。セレーナはカルロス・ラモス(Carlos Ramos)主審に対して「うそつき」や「盗人」、「謝って」などといった言葉をぶつけていた。

 大坂は「セレーナが自分のベンチに来て、1ポイントのペナルティーを受けたと教えてくれた」とすると、突然ゲームポイントを与えられたことについては、「振り向いたら5-3になっていて少し混乱した。集中しなくちゃと思った。彼女は偉大なチャンピオンで、どんなポイントだろうと巻き返せることは分かっていたから」とコメントした。

「今は実感が湧かない。数日経てば自分の成し遂げたことが分かると思う」

 表彰式のインタビューでは「みなさん、彼女を応援していたでしょうし、こんな終わり方になってごめんなさい」と切り出し、セレーナに対して「全米オープンの決勝で対戦するのがずっと夢でした。あなたとプレーできたことに心から感謝します。ありがとう」と語りかけた。(c)AFP