【9月8日 CNS】中国農業農村部新聞弁公室は、黒竜江省(Heilongjiang)ジャムス市(Jiamusi)で、アフリカ豚コレラが発生したと発表した。8月以降、中国では9件のアフリカ豚コレラが報告されている。

 農業農村部によると、ジャムスで豚87頭を飼育する養豚業者のもとで、アフリカ豚コレラが確認された。39頭が発症し、12頭が死亡した。

 当局はただちに現場を封鎖し、無害化処理を実施した。

 8月以降、遼寧(Liaoning)、河南(Henan)、江蘇(Jiangsu)各省などでアフリカ豚コレラが9件発生。発病・死亡した豚の数が多く、致死率の高さが目立つ。

 アフリカ豚コレラはロシアや東欧で流行していたが、これまで中国では確認されていなかった。

 中国政府は事態を重視し、拡散防止に全力を挙げている。

 農業農村部の広徳福(Guang Defu)報道官は2日、「8月28日時点で、中国以外の11国でもアフリカ豚コレラ3235件の発生が報告されている。周辺国でも流行が広がっており、中国に入って来るリスクは高い。全力で拡散を防止し、養豚業界を守り、肉の供給体制を確保したい」と述べた。(c)CNS/JCM/AFPBB News