【9月7日 AFP】(写真追加)ブラジルで10月に予定される大統領選挙の最有力候補で、右派の元陸軍将校ジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)氏(63)は6日、同国南東部での選挙活動中に腹部を刺され、内臓に達する重傷を負った。同氏の息子が明らかにした。

 息子のフラビオ(Flavio Bolsonaro)氏は当初、ボルソナロ候補の傷は浅いとしていたが、後のツイッター(Twitter)投稿で、同候補は肝臓、肺、腸に達する複数の傷を負っており、「多くの血を失った」と述べた。

 ソーシャルメディアや国内テレビで伝えられている画像には、南東部ミナスジェライス(Minas Gerais)州ジュイスデフォーラ(Juiz de Fora)市で、同候補が多数の支持者の肩に担がれる様子が写っている。その後、男が同候補の腹に突進した。

 また、現場で撮影された動画によると、容疑者は同候補を刺した後、支持者数人に取り押さえられた。

 警察によれば、同候補はその後、市内の病院に運ばれた。

 ブラジル大統領選をめぐっては先月、収監中のルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ(Luiz Inacio Lula da Silva)元大統領(72)の立候補を無効とする判決が下された。

 同国調査・統計機関Ibopeによる最新の世論調査では、ボルソナロ候補が支持率22%でトップに立ち、同12%で並ぶ環境派のマリナ・シルバ(Marina Silva)、中道左派のシロ・ゴメス(Ciro Gomes)両候補を引き離している。(c)AFP