【9月6日 AFP】サッカー元オランダ代表の名将フース・ヒディンク(Guus Hiddink)氏が、中国からの熱烈なオファーを承諾して同国のU-21代表指揮官に就任し、2020年東京五輪を目指す見通しとなった。

 中国サッカー協会(CFA)から正式な就任要請を受けると報じられている71歳のヒディンク氏は、今週中国のU-21代表がホームでミャンマーに1-0で勝利した試合で、眼鏡をかけてノートを取っている写真を撮られていた。

 中国代表は現在、W杯ドイツ大会(2006 World Cup)で母国イタリアを優勝に導いたマルチェロ・リッピ(Marcello Lippi)監督が指揮を執っており、CFAがヒディンク氏に関する報道を事実と認めれば、同国ではまた一人世界的に有名なベテラン指揮官が就任することになる。

 70歳のリッピ監督が2016年から率いている中国代表は、着実に実力が向上していると見られる一方で、今年ロシアで開催されたW杯の出場権を逃したほか、国際サッカー連盟(FIFA)のランキングも75位に沈んでいる。

 国営新華社(Xinhua)通信は、「CFAはまだ正式に発表していないものの、かの有名なヒディンク氏が監督就任の準備を始めた」と報じており、4日に行われたU-21のミャンマー戦で同氏がスタンドに残っていたことにも言及。他の報道でも、ヒディンク氏が試合前に選手と面会していたことが伝えられた。

 中国メディアによると、2015-16シーズンにイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)で暫定指揮官を務めていたのが最後の仕事となっているヒディンク氏は、手取りで400万ユーロ(約5億1800万円)の年俸を受け取るとされている。2020年東京五輪を見据えて同氏を招へいするとみられる中国は、政府自らが熱心な政策を掲げて市民レベルから代表チームに至るまでサッカー界の底上げを目指している。

 リッピ監督と同様にクラブや代表チームの指揮官として経験豊富なヒディンク氏は、チェルシーで2期にわたり暫定監督を務めていたほか、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)やバレンシア(Valencia CF)、オランダ・エールディビジのPSVアイントホーフェン(PSV Eindhoven)などを率いた経歴を持っている。

 同氏はまた、2002年のW杯日韓大会で韓国の指揮を執り、まさかのベスト4入りを果たした実績が最も知られている。(c)AFP