出前の使用済み容器、シェア自転車の部品に再利用
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【9月6日 CNS】すでに中国のライフスタイルの一つになっている出前。市場の急激な発展に伴い、環境問題にも関心が集まっている。デリバリーの際に日々、産出される使用済み容器は一体どこへ行くのだろうか。
中国インターネットネットワーク情報センター(CNNIC)がこのほど発表した第42回「中国インターネット発展状況統計報告」によると、デリバリー市場は安定した成長を維持しており、インターネット上で注文するデリバリーユーザー規模は2018年6月時点で3億6400万人に達している。
清華大学(Tsinghua University)環境学院の温宗国(Wen Zongguo)教授は、「デリバリー業界が環境に与える影響は、商品の生産、運送、使用、廃棄など各段階全過程につながっている。各段階で環境問題の責任を分担していかなければならない」と話す。
業界内では、すでに環境問題に対する模索が始まっている。一部の使用済み容器を再利用し、シェアサイクルの部品に製造するという試みもある。
美団外売(Meituan Waimai)は8月30日に北京市で開催した環境保護計画に関する発表会上で、回収したプラスチック容器をポリプロピレン材料としてリサイクルし、摩拝単車(モバイク、Mobike)のフェンダー部分などに再利用される予定であることを明らかにした。
美団では、20年までに100社以上のデリバリー関連の包装業者と提携し、新たな包装の解決案を模索し、プラスチック容器の廃棄をできる限り減らそうという計画だ。このほかにも、環境保護を掲げる企業や団体とともに基金などを設立し、社会貢献や環境保護に尽くすとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News