【9月4日 AFP】3日に行われた全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)の男子シングルス4回戦で勝利し、2014年の同大会決勝で苦杯をなめたマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)との準々決勝へ駒を進めた錦織圭(Kei Nishikori)が、手首の故障で欠場した昨年の全米オープンは見れなかったと明かした。

 この日、ドイツのフィリップ・コールシュライバー(Philipp Kohlschreiber)を6-3、6-2、7-5で下した錦織は試合後、「あの時はどんな試合も見たくなかった」と回想。ツアーに目を向け始めたのは、手首のリハビリが進み、再びボールを打てるようになってからだったという。

 今年初めに慎重に復帰した後、徐々に安定感と自信を取り戻した錦織は、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)で準々決勝進出。決勝に勝ち進んだ全米オープンを経て、自身最高となる世界ランキング4位を記録して以降の期待からも解放され、米ニューヨークで再び8強に勝ち残った。

「素晴らしい一週間になっている」という錦織は「ここまで全ての試合で本当に良いテニスがプレーできているし、数年前の方がプレッシャーがあったと思う」とすると、「毎年トップ10にとどまりたいと思っていたことで、少し自分にプレッシャーを与えてしまっていた。でも今は重圧もなく、一試合一試合を楽しめているし、これまでよりもテニスを楽しめている」と語った。

 準々決勝で対戦するチリッチとは8勝6敗の通算戦績を誇っている錦織だが、共に初の四大大会(グランドスラム)優勝が懸かった2014年大会決勝で自身の前に立ちはだかったのが、同選手だった。

 その時の試合を「本当に緊張していた」と振り返る錦織は「試合前は緊張していなかったけど、コートに足を踏み入れてからは全く違った。5セットを戦う体力は残っていなかったし、試合にうまく入れていなかった」とし、「またあの舞台に戻りたい」と続けた。(c)AFP