【9月4日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)は3日、女子シングルス4回戦が行われ、元世界ランク1位で大会第22シードのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)は4-6、3-6で第30シードのカルラ・スアレス・ナバロ(Carla Suarez Navarro、スペイン)に敗れ、大会から姿を消した。

 2006年大会覇者のシャラポワは、2012年以来の準々決勝進出を目指していたが、38本のアンフォーストエラーに加えて6度のサービスブレークを喫した。さらに、フラッシング・メドウズ(Flushing Meadows、全米オープン)のナイトセッションでは、これまでアーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)での22勝を含めて23戦全勝を誇っていたが、その記録も途絶えてしまった。

 2014年の全仏オープンテニス(French Open 2014)を最後に、通算5勝を記録している四大大会(グランドスラム)のタイトルから遠ざかっているシャラポワは、薬物違反による出場停止処分が明けた昨年4月以降、メジャー大会では不本意な結果が続いている。

 昨年大会の4回戦敗退に続き、今年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)では3回戦止まりに終わると、ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)では準々決勝に進出。

 しかし、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)では、当時世界132位のビタリア・ディアトチェンコ(Vitalia Diatchenko、ロシア)の前に、オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)でキャリア初の1回戦敗退に終わり、グランドスラムでは8年ぶりの初戦敗退となった。

 31歳のシャラポワは、「今年のグランドスラムでは、もう少し先に勝ち進める自信があったのに」とすると、「だけど、モチベーションと自信は、これからも毎日持ち続けていく」とコメントした。

 一方、この日が30歳の誕生日で2013年大会以来の全米8強入りを果たしたスアレス・ナバロは、「マリアはここで何度もナイトセッションを戦っているから、攻撃的な戦いと集中力、そして堅実なプレーが必要だと分かっていた」、「とにかく走って打ち返すこと、そう自分に言い聞かせていた。そうすることによって、私は良いテニスがプレーできる」と語った。

 スアレス・ナバロは準決勝進出を懸けた次戦の相手が、2017年大会ファイナリストで第14シードのマディソン・キーズ(Madison Keys、米国)に決定。キーズは第29シードのドミニカ・チブルコバ(Dominika Cibulkova、スロバキア)を6-1、6-3で下して8強入りを果たした。(c)AFP