男子サッカーで日本銀、韓国優勝で孫興民は兵役免除に アジア大会
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【9月2日 AFP】第18回アジア競技大会(18th Asian Games、Asiad)は1日、サッカー男子決勝が行われ、日本は延長戦の末1-2で韓国に敗れた。
イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)でプレーする韓国代表の孫興民(Heung Min Son、ソン・フンミン)は、この優勝で2年近い兵役の免除が決まり、満面の笑みを浮かべた。
韓国が主導権を握る中、試合は0-0のまま延長戦を迎えると、93分に途中出場の李承佑(Seung-Woo Lee、イ・スンウ)のゴールで韓国が先制した。さらに101分には孫のFKから黄喜チャン(Hee-Chan Hwang、ファン・ヒチャン)が打点の高いヘディングシュートを決めて、追加点を挙げた。
日本は115分に上田綺世(Ayase Ueda)のヘディングで1点を返したが、韓国は緊張感のある終盤を乗り切り、史上最多5度目となる優勝を連覇で飾った。
試合終盤、時間を稼ぐべく交代となった主将の孫は、優勝が決まるとベンチから飛び出し、チームメートと抱き合い、喜びの涙を流してピッチの上を転げ回った。
金メダルを手にした孫はAFPに対し、「人生で最良の一日。120分間戦ったチームメートを誇りに思う。それに韓国国民の後ろ盾がなければ、僕らは優勝できなかった。サポートしてくれる人に会うと、なにかで恩返しをしたいと思う。人生の中でも最高のプレゼントになった」と語った。
健康な韓国人男性は最低でも21か月の兵役が義務となっており、金メダルを逃せば孫は大金を稼ぐサッカー選手としてのキャリアを脅かされる可能性があった。
トッテナムは孫からの嘆願に応じ、U-23代表チームのオーバーエイジ枠のうちの一人として、孫が大会に臨むことを許可していた。
「ここにやってくることを許可してくれたトッテナムには感謝している。普通ならば簡単な決断ではない。金メダルが取れていなかったら、本当に申し訳なく感じていただろう。トッテナムに戻ったら、懸命に働き続けるつもりだ」 (c)AFP